エンジンより異音がするとのことでご入庫です。
車両はダイハツ・ミラジーノ エンジン回転部付近よりガラガラという音が出ていました。
ファンベルトにて駆動(回転)している部品は多数あり、音の原因をつかむべく、サウンドスコープというお医者さんが使う聴診器に似たもので発生源を特定していきます。
ただ今回は音がかなり大きく、他の部品にも音が伝わり共鳴していた為、部品をひとつひとつ取り外しながら音を聞き分けて判断していきます。
ファンベルトをすべて外してもまだ音が止まないので、タイミングケース内のタイミングベルト駆動部の部品から音が出ていると考え、分解点検した結果、エンジン内部を冷却する特殊な水(冷却水)をエンジン内部に圧送するウォーターポンプの回転軸中心ガタによる異音と判明しました。
異音の発生源 ウォーターポンプ
経年劣化により回転軸中心にガタが出て、異音が出ていました。
新しく交換したウォーターポンプ
※エンジンルームを開けてもタイミングベルトカバーに覆われていて、目視では確認出来ません。
ペンの先に見えるのがウォーターポンプの一部です。
今回は走行距離がそろそろ10万㌔とのこともあり、合わせてタイミングベルトセット及び予防整備としてカムシャフトオイルシール・クランクシャフトオイルシールも同時に交換を行いました。
このオイルシールという部品はタイミングベルトケース内にある部品です。オイルがエンジン外部に漏れてしまうことを防いでる部品ですが、当然経年により劣化していまして、そろそろ部品性能も限界近くになっています。
※プーリーを外した奥にオイルシールが付いています。
※交換したオイルシール
合わせて交換しないと、オイル漏れが発生した場合、再び分解交換作業が発生し、お客様には無駄な出費となってしまいます。
当社では熟練の整備士がお客様にとって最良と考える修理方法や費用を抑える方法などを親身になってご提案させていただきます。
皆様のご来店、スタッフ一同こころよりお待ちしております。